育休motto日記

2歳男児の育児日記。ときどき、社会に対する私見。

韓国語にというかコン・ユにハマった

大学の第二外国語を選択する時、普通なら今後どれだけ役に立つかを考えるだろう。

しかし、私は結局どれが一番単位を取りやすいかという安易な考えで韓国語を選択することとなった。

 

これに関して後悔は一ミリもない。なぜなら狙い通り韓国語の単位は取れたし、なんならS(優良)とかA(良)といういい成績を取ることができた。だがしかし、だ。

韓国語というのはいかんせん韓国でしか通用しないのだ。だから仕事で使うとなったら韓国で働くか、韓国人と働くかでしか使わないよなぁと思う。韓国の国土は日本より小さいし、人口も日本の半分くらいだから、あまり良い市場では無いと思う。

 

ただねわたしにはクリーンヒットだったわけです。何を隠そう大の韓国好きな私。高校3年生の時にかの有名な「冬のソナタ」が流行り、ヨン様巻きまでマスターしていた私。チェジウが涙を流すたびにその美しさに惚れ惚れとしていた私。

 

やはり好きなものを勉強したほうがいいに決まっている。さっそく大学に入学した韓国語の授業では、ソウル大学卒のバリバリの女史に韓国語はもとより、チマチョゴリを着せてもらったり文化の違いや兵役のいろいろを教えてもらった。男は兵役に行くと身も心もたくましくなって帰ってくるとか。たしかに韓国俳優は顔は甘いのに体はバキバキだった。

天国の階段」というこれまたチェジウ作品に魅せられ、主題歌を韓国語で歌えるようになった時には嬉しかったのを覚えている。

そして、大学時代にハマったのが「コーヒープリンス1号店」だ。夏休みかなんかにテレビで見かけて、ネットで見直したのだが、ボーイッシュなビンボーな女の子が家計のために男装して珈琲店で性別を偽って働くという設定。女の子役のユン・ウネのかわいさはもとより、ここのオーナーという色男コン・ユがかっこよすぎた。というか、タイプの違うイケメンばっかり出てくる話なのだ。漫画の「花ざかりの君たちへ」をすでに読んでいたこともあり似たような設定でありながら毎度ドキドキハラハラさせられていた。

 

金持ちで、イケメンで、背も高くて、バキバキの体なのだ。なおかつ役の設定上ウブというなんかもうこんな人いたら結婚したい!!と大学生の私は本気で思っていた。

まぁとにかく暇があったら見てほしい。ストーリーもさることながら、なんとなく漠然と韓国ってダサい(それがまた安心感があっていいのだけど)と思っていたのが覆されるくらいオシャレなインテリアや暮らしぶりが出てくる。画家と音楽プロデューサーの生活とかね。特にハン・ユジュ役のチェ・ジョアンには憧れたものだ。これぞきれいなお姉さん。

 

そんな私と韓国をグッと近づけた作品。これを機に姉と韓国に旅行に行ったりもした。そのときの話はまた書くとして、この旅行で韓国語はあまり使わずに済んでしまった。アジア人が多く、日本の観光客も多いので日本語で話しかけられたり、日本語の表示もたくさんあった。

 

 その後、就職してあんまり韓国ドラマにハマる機会はなかった。韓国に限らず激務で家には寝に帰ってるようなものだったので。しかし、またも育休という時間に奇跡が起きる。あの、大好きなコン・ユが!しかも最高に素敵なラブストーリーで帰ってきた。

それが「トッケビ」である。

トッケビとは鬼のことらしいのだけど、韓国版座敷童というか幸運の妖怪的なものらしい。永遠の命を手に入れ(というか死ねない)、やっぱりお金持ちでカッコよくてバキバキなのだ。そこに加えて死神役の俳優もこれまた綺麗な男の人で、チャラい御曹司もまぁかっこよくて、目の保養になりまくった。

ここでハマった要素として主役の女の子についても語らねばならない。キム・ゴウン という女優さんなのだけど、どうも「いわゆる韓国女優」とちがう。韓国の方々皆お綺麗ですが、どうも似たような系統の顔が多い。私からすると少女時代もtwiceもみな同じ顔に見える。キム・ゴウンは正直に物申すと絶妙に可愛くない。目も細いし、顔ものっぺり、スタイルも抜群とは感じないし、髪も伸ばしっぱなしというか(役柄が苦学生なのもあるけど)

 

だけど!この子から目が離せない!!

コン・ユ目的で見ていたはずなのに途中からこの子のくるくる変わる表情や、かわいい甘えっぷりとか、流す綺麗な涙とか釘付けなのだ。もちろん、このドラマのコン・ユはめちゃくちゃかっこいい。またもオーナー役という金持ちなのもあって来ている服が絶妙にセンスいいし、なんていうの?紳士な対応と知らず知らずに主人公に恋していく感じなんかも最高なんだけど、ストーリー全体がこの キャストでなくては成り立たないと思う。

実際トッケビ役はコン・ユしかいない、とラブコールで成り立ったドラマらしいが、毎回見るたびに次が気になり、終わらないで欲しいドラマであった。

 

テレビで見かけて、BSで再放送を見て、さらにゲオでDVDをレンタルし、さらにDVDボックスを買おうか検討した代物だ。結局引越しのあたりだったのでDVDボックスは買わなかったけど、中古とかで売ってたら将来的には即買いしてしまうレベルだ。

 

あんまりものに執着しないし、とことんハマることのない自分にしては結構入れ込んだ作品であった。当然韓国が舞台なのだが、もうひとつ重要な舞台として描かれているカナダにも是非訪れたい。定年退職後は聖地巡礼へと繰り出すだろう(姉と一緒に)

ぜひ、この雨で家から出られないひまなときに、韓国ドラマを見てほしい。

 

さて、そんな何度も韓国ドラマを見て、熱弁し、大学でも優秀な成績をおさめた韓国語であるが、10年以上たった今、パッと出てくるフレーズはこれだけである。

 

그 빨간 원피스는 얼마예요?

 

その赤いワンピースはいくらですか?

 

 

とうてい役にたたねぇ。