初めてのお金の記憶
さて、最初のお金の記憶はというと、やはりおこづかいだろうか。
小学生のときこづかい帳を与えられ、月にもらえるおこづかいやお年玉を管理していた。
毎月買う「りぼん」と、駄菓子に消えていたわけだけどお年玉で数千円がたまると一気にお金持ちになったような気がした。
ふと、1,000円の価値について考える。
小学生のとき1,000円は大金で、なんでもできるような気がした。高校生になると部活の試合の交通費に1日で消え、大人になればランチセットであっという間に食べて消える。
意識しなければお金というのは瞬く間になくなる。貯めるには、入ってくるお金より出ていくお金が少なければいい。
だけど人間あれば使ってしまうし、痛手を負わなければ早々財布の紐もきつくならない。
幼稚園だったか小学生だったか
姉と一緒におこづかい1,000円をもらい、二人でバスにのって横浜に行ったことが記憶に残っている。
バスの往復に1人200円
残りを二人で大好きなクレープを買った。いつもはふたりで1つだったのが、この日は贅沢に1人ひとつ。
最初はその贅沢さとクレープの美味しさにうっとりしたが、途中で飽き、最後はもったいないけど食べきれずにゴミ箱に捨ててしまった。
クレープももったいないことだったが、さらにお財布をみると数百円しか残っていない。他に何と買えるものはなかった。
ここでもし、二人で1つのクレープにしていれば。
クレープをゴミ箱に捨てることも、生クリームの気持ち悪さを胃に残すこともなく、なにかお土産に1つ買うこともできただろう。また、クレープではなくサーティワンのアイスクリームも買えたかもしれない。
私たち姉妹はしまったなぁと思いながら、特にすることもなくぶらぶらしたあと家に帰った。
だけど、初めて姉妹二人きりで横浜まで行ったのだ!という達成感でドキドキしていたのは覚えている。
親とはしょっちゅう行っていたのに、違う景色に見えたなぁ。1,000円ながらお金の管理を任され冒険に出かけたあの日。
苦い経験をしたあの日は、30年ほどたっても鮮烈に記憶に残っている。
そうやって失敗しながら、お金の価値について学んでいたんだな。
お金を貯めることに執着して、その1000円を貯金し、横浜へ行かなかったとしたら。
お金は貯まったかもしれないが、お金をどう使うのか、どうすればお金が生きるのかなんて考えなかったかもしれない…。
お金どうこう置いといて、気軽に横浜に行けたあの時代はよかったなー買い物いきたいなーーー!!
さて。なんでこんなことを考えているのかというと、現在は収入がないからである。
なんとかしてお金を減らさず、あわよくば増えないもんかと考えている。
こういうときは危険だ。甘い誘い文句にホイホイついていってしまいそう!楽して儲かるとか!
子育ての慌ただしさに放置していた積み立てNISAの書類をやっと提出したところ、書類の不備で返ってきた。
なんでも引っ越したもんで通知カードが無効らしい。
となると、マイナンバーカードを作るところから始めなきゃならんのか…。めんどくせぇ!
楽して儲かるなんてありえない。
重い腰をあげなくては