育休motto日記

2歳男児の育児日記。ときどき、社会に対する私見。

横浜高島屋のマスク作り

我が家のマスクも底をつこうとしている。幸い私は仕事をしていないので外に出る機会はそんなに多くないが、ここにきて花粉症の症状も出てきてマスクの重要性を再認識。

それでもまだまだ店頭にマスクを見かけることはない。それで店員さんを責める人もいるようだが、お門違いだ。

いよいよマスクがなくなってしまう前に新聞で見かけたマスク作りに参加することにした。布製のマスクの作り方を教えてくれるそうで、それならば洗ってなん度も繰り返し使えるし、今ぴっぴ(息子)用の小さなマスクは到底手に入りそうもないので、彼のサイズにぴったりのものを自分で作りたかったからだ。

 

こんな渦中に横浜に繰り出すのも危険っちゃ危険だが、我が家は横浜駅徒歩圏なので、歩いて向かうことにした。

まぁそれは口実で、正直1ヶ月近く横浜で買い物らしい買い物をしてなくてストレス爆発しそうだったし、なにより元高島屋店員(アルバイト)としては、こんだけ消費が冷え込んだら、やっていけるのかしらと心配になった。

 

高島屋の催事で働いていた時、その市場の大きさに毎度びっくりした。北海道展、九州展、味百選、さまざまな味覚を集めて1週間ないし2週間繰り広げられる商戦は、テナントを出すお店はもちろん、マネキンとして販売補助をしていた私たちにも文化祭の大きいバージョンのような、お祭り騒ぎのイベントであった。

特に北海道展は、1〜2週間の期間で3億円を売り上げるのだから、横浜の高島屋ってすごい。全国で一番の売り上げだ。毎日の朝礼では、1日の売り上げ目標が6,000万円とか掲げられ、おのおのの店に帰るとそれぞれ目標売り上げを言うわけだけど、学生アルバイトの私からするとなんだかもう把握できない金額なわけだ。

お客さんも、わざわざ北海道に行かなくてもそちらから来てくれるならと横浜に繰り出す。毎年来ている定番商品や、今年の目玉、イートインスペースに長蛇の列ができる。そんな催しだから、当然人は多く、こんな最中やるわきゃない。だけどさみしいものである。

 

この催しに呼ばれて、このイベントに懸けてる店もあるわけで、コロナウイルスからしょうがないし、誰も責められないのだけど、生産者の打撃といったらないだろう。それでもひとごとではない。経済は血の巡りのように金が循環して正常なのだ。どこかで滞れば不全を起こす。生産者が困ればさらに消費が冷え込む負のスパイラルだ。

 

私は昔から家がそんなにお金がなかったので大した金額を手にしたことはなかったけれど、みんなが金を使えば経済は潤うし、みんなが金を使わなくなれば経済が冷え込むことはこの高島屋のバイトで実感していた。お金はあるところにはある。それをいかに気持ちよく使っていただくか。

 

北海道展で毎回入っていた鮭屋さんで幻の稚魚「鮭児」を売っていたが、切り身ひと切れ3,000円を買ってく人がいるのだ。半身なら30,000円。高島屋のゴールドカードを出して気持ちよく消費していく。

私もお金はないながら、大きな買い物をするときの口ぐせは「私が経済を回している」であった。かなり強気の発言だけど、今もその気持ちはある。

 

自分が好きなお店が、このコロナウイルスを機に潰れて欲しくないし、半年後、何年後も続いて欲しい。しばらく行かなかったからいつのまにかなくなっていたお店の多いこと。

夫に言わせれば

「君ひとりの行動でたかが知れてるけどね」

 

たしかにそうなんだけど。

ただ、横浜高島屋にはそれ相応の愛着があるのだ。前置きが長くなったが、行ってみたマスク作り。高島屋の1階でやっていた。

 

はずだった。行ってみると、夫が数日前に見かけたというブースはなくドラえもんのドアが置いてあるフォトスポットに。

「?」隣を見ると、棚にガーゼハンカチが、そしてこんな紙ぺらが置いてあった。

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もしかしたら政府のいろいろを受けて規模を縮小してしまったのかもしれない。残念に思っていたが、歩いてふみきりも見たぴっぴは眠りこけていたので、ベビーカーのシェードをシャットダウンして8階へ向かった。

マスク作りがやってないのなら、日テレのうまいもの祭。これもそこそこの規模で毎年賑わうのだけど、お客さんは半分くらい。夫婦でいろいろ物色して、カレーパンとソフトクリームをいただいた。

 

あと、今度おじゃまするときのお土産とかちょっとあるとうれしいお菓子とか。細々した消費だけど。少しでも売り上げの足しになってほしいな。

そんな帰り道に雑貨屋さんで手作りのマスクを発見した。ぴっぴの分と、これから毎日出勤する夫に限りあるマスクを節約してもらうべく購入。1つ500円だったけど、背に腹はかえられまい。

 

 早くコロナもおさまってほしいものである。