育休motto日記

2歳男児の育児日記。ときどき、社会に対する私見。

Push himself backwards

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昨年、夫とともに育休を取っていた時に、夫は合間に英会話教室に通っていた。英語を使う仕事なので、スキルアップを図るためだが話している内容を聞くと

「筋肉」と「育児」のことばかりだった。

 

まぁ、興味のある分野を勉強するのが上達のいちばんの早道なんだろうけど。彼は講師の先生によって、マークの時は筋トレのメニューとその効果について、キャサリンの時はお母さん先生なので子供の話と話題を変えていたらしい。

 

ある日、「今日はどんな話をしたの?」と聞いてみると

「最近、ぴっぴ(息子)がハイハイするでしょ、後ろに後ずさって。それをなんていうか聞いてきた」

 

それが、題名にも使った  push himself backwards  なのだ。

 

へぇ〜!なんか、技みたいだな!プッシュヒムセルフ・バックワァァーーーズッ!!

しばらくそのワードにはまって事あるごとに呟いてた。でも、これ死ぬほどなんの役にも立たないよね。

そもそも英語教育ってーのは中学校から大学まで通算して8年も勉強しているのにどうしてこんなにできないものかしらね。夫も育休中に噂のスピードラーニングを聞き流ししていたけど、とうてい喋れるようになれそうもない。

 

そんな中、彼がしみじみと言った。「ネイティブの話す英語と日本の英語の教科書は全然違うんだね」

例えば、ネイティブがよく使うExactly ってやつ。「たしかに!」とか「そうだね!」とか肯定の意味で結構万能なんだけど、悪いけど学校で習った記憶がない。

だけど、この単語を知ってから字幕のドラマや映画を見てると出るわ出るわ。

「あ!また言った!Exactly!」

と、exactly 探しゲームみたいになる。特に私たちが今ハマっているアメリカドラマのfriends にはよく出てくる。(登場人物が多いのでしょっちゅうそれぞれが言ってる)

 

まぁそんなわけで英語教育に危機感を感じつつも、夫のお陰で人より英語に親しんだ1年だった。特に発揮するチャンスもなかったのだけれど、最近うちの近くの公園でできた友達がインド人だった。前に書いた一緒にKONAMIに入会したMちゃんだ。なんと彼女は同じフロアで、彼女の息子はうちの子と1ヶ月しか月齢も変わらない。

 

意気投合するも、彼女は英語しか喋れない。だけど、性格的にお互い合うところがあったので、LINEを交換して家に帰った。日本に来て半年、あまり日本の友達がいなかった彼女は怒涛の量の英文を送ってきた。

しかもスペルがちょっと変。母音が抜け抜けなのだ。ん、ちょっと英語が苦手なインド人なのかな?いやそんなはずはない。インドといえば英語大国、どういう事だ?

仕方ないのでインターネットで打ち込んでみると、メール用の略語、スラングがあることがわかった。

 

そうやって読み返してみると、あぁもしかしてこの単語かしら、なんて推察できるようになってきた。さながらダイイングメッセージだ。

 

夫が帰宅後、そんなやりとりを話すと

「生きた英語使ってるねぇ」

 

そう言って一緒に答え合わせをした。それでもわからない英語も多い。ひとしきり解読して返信すると最後に彼女から一言

 

Gn tc!

 

Good night    Take care 

奥が深すぎる。

 

 

 

そんな彼女のおかげで今、猛烈に、人生史上一番英語をしゃべっている。よく外国人の恋人ができるとその言語が上達するというが、ママ友も大いに期待できる。

 

ただ最近、日本人同士でしゃべっててもちょっとルー大柴っぽくなってきちゃうのが悩みのタネだ。