育休motto日記

2歳男児の育児日記。ときどき、社会に対する私見。

年金一時脱退金

ご近所だったインド人のMちゃんが、ご主人の仕事の都合でインドに帰国することとなった。

同じ団地の同じフロアだったことから交流がはじまり、まだ出会って1年弱にもかかわらずけっこうお互いに頼りになる存在になっていた。
引っ越してからもお互いの家を行き来したり、年末には鎌倉・江ノ島を家族で訪れたり、楽しい日々を過ごしていた。

まぁ、会社の契約更新が3ヶ月ごととからしいので、いつもドキドキしてはいたのだけど、急な展開にショックではあった。
しかしことは急務。これから引っ越しの手続きを各種執り行わなければならない。

これまでも、Mちゃんとその息子Kと交流するなかで、様々な手続きを手伝ってきた。2歳になったときに区役所から届いた手紙を英訳したり、ガスと電気を一緒にする手続きとか、Kくんの成長に関する相談を電話でアポ取ったり。

まことに横浜市、というか日本は外国人が暮らす上で大変なことばかりである。制度としては手厚いところもあるけど、いかんせん英語が通じない。Mちゃんの英語は少し早いがきれいなもんで、ルー大柴程度の英語しかしゃべらない私でも聞き取れる。

だが、区役所に手続きに行くので寝てるKくんを我が家で預かって、Mちゃんが帰ってきたのは3時間後であった。しかも手続きの半分も終わっていない。

これでインドに帰れるのだろうか。まだまだ引っ越しの準備や荷造りもあるなか、タイムロスも甚だしい。
おせっかい根性に、制度を理解したい気持ちも手伝って、Mちゃんと区役所に行くことにした。

マイナンバーカードの停止や、児童手当の停止、医療証の返還など簡単なものは終わっていたものの、難関である年金と税金が待っていた。

どちらも金が絡み、銀行口座も絡む。年金については外国人が一定期間日本にすむと、天引きされた年金が還付されるらしい。揃える書類がたくさんあり、最終的にはインドの銀行のスタンプを押してインドからエアメールするのだから大変だ。

さらに税金は今年度の収入が計算され、請求されるのが今度の6月30日。日本にいねぇじゃねぇか!ってんであっちこっちどーしたらいいのか聞いて回った。

口座もいつまでも開けておくわけにいかず、また次の仕事がヨーロッパということで複雑な様相であった。というか、日本人の私でも年末調整とか扶養とか難しいのに、こんなの外国人に説明するとか…

携帯の翻訳を駆使して乗りきったよ。横浜市内でしか引っ越したことのない私からすると驚きの連続であった。


なんとか手続き系は旦那さんと連絡とりつつ、鮮やかに解決していった。そもそも優秀なエンジニア一家、言ってることさえわかれば、あとどうするかの判断は早い。
手続きやイベントが終わっていくごとに寂しい気分になる。指折り、あと何日かと数えていく。
本当はさくらを一緒に見ようと約束していたのにね。


年度末は出会いと別れの季節。わかっちゃいるけどつらいやね。