育休motto日記

2歳男児の育児日記。ときどき、社会に対する私見。

前駆陣痛

寝かしつけも夫が始めて2週間がたつ。

ぴっぴ(息子)も玄関を出るときはサラッと見送るが、その前の風呂に入れる段階で大泣きするようになった。

 

「ママは病院に行くからね。パパと2人でお風呂に入ってね」

そういうとワーっと泣く。そして風呂へと連れてかれる。耳をすますと、風呂の中では楽しそうに遊んでいるのだが、ママの前ではやはり甘えたいのだろう。

 

風呂から上がってくると、満面の笑みを浮かべて

「ママまだいたねー」と抱きしめにくる。そして、歯磨きをしてから私は外に出たふりをする。

実際にはドアの向こうで息をひそめて待っていてそっと部屋に戻るのだけど。

 

そのあとは小一時間、寝室から離れた部屋でじっと静かに彼らが寝るのを待つ。無印良品の堕落したクッションに身を埋めながら、ぴっぴと夫の絵本の読み聞かせの様子を聞くのが最近の日課である。

「これなあにー 」攻撃をモロに喰らいながら、なんとか読み聞かせを終え、静かになってもまだ油断はできない。大抵は目を開けたままおきているのだ。ときどき、「あした、起っきしたらーパン食べようね!」とか「カンカンみたねー」と声が上がる。

ドキッとしながらやり過ごし、それから30分くらいしてからリビングへ戻る。

 

夫の苦労は肌で感じる。今までママにべったりだったのが、パパに頼らざるを得ない。出産というイベントを経て、ママの仕事がパパに少しずつ移譲されていく。実はママじゃなくても大丈夫だったものもあるのだ。それを、「ママの方が得意だから」という理由でなんでも引き受けてきた結果、こういうときに困るのだ。

 

ところでこの体勢で1時間以上待っているのもつらいのである。ゲームして待ってるだけなのだけど(電気もつけられないし、テレビもない)

前駆陣痛だろうか、ときどきお腹が張って、足の付け根がきゅううと痛くなる。

しかしここで「うう」とか「ああ」とか声をあげては寝かしつけの労が泡と消える。

 

なんとか痛みに耐え、呼吸を整えるのはいきみ逃しに似ている。思わぬ効果である。

それでも寝かしつけが完了し、夫婦でNetflixのドラマを見てると、発作のように痛みは襲ってくる。10分くらい足の付け根のあたりから腰にかけて痛みが続き、腰を叩いてもらったりさすってもらいながら痛さをやり過ごす。

 

予定日までは1ヶ月以上あるが、いよいよである。

今のうちに、妊婦のうちにちゃんと体辛いんだぞアピールをして、夫に出来る限りの仕事を移譲せねば。