育休motto日記

2歳男児の育児日記。ときどき、社会に対する私見。

花屋の危機

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新型コロナで危機的な状況に陥る業種が多いと聞く中、うちの姉はそういう情報をいち早くツイッター仕入れ、私に伝えてくれる。

 

例えば、休校が多くなり困ったのは畜産系で給食の牛乳が余ってしまうというのを聞いた。牛さんのおっぱいは毎日張るので乳は絞らなければならないが、行くあてがない。だから、私たちで積極的に消費していかなければならない。

そういうわけで、いつもは日持ちする&タンパク質摂取のために豆乳派の姉も牛乳をせっせと買っていた。ただ、普通に消費しきれないので我が家にフルーチェを買ってきて、我が家にも消費を促していた。

ただ、我が家の牛乳の消費量は普段から凄まじく、1日1本はなくなってしまう。ぴっぴ(息子)も大好きだし、コーヒー、紅茶にフルグラと冷蔵庫に三本くらい入ってないと安心できない。

 

さて、今度は姉の仕入れてきた情報は花屋の危機である。お花屋さんも本来ならこのシーズン、卒業式や送別会、ホワイトデーに入学式、歓送迎会などかきいれ時なのになかなか消費が進まないという。我が家もガーデニングを始めたからなんとなくわかるけれど、急に行き場のなくなったお花たち、はいわかりましたというわけにはいかない。何ヶ月もかけてこの時期に咲くように整えてきたわけだから。

 

そういうわけで、心のオアシスを求めに、また便宜的には花屋さんに少しでも貢献したいという目的でくりだしたのだった。ただ、松原商店街はこんなときでも人が賑わっていて恐ろしい。

天王町の個人商店を訪ねることにした。そこは、以前からちかくのママ友もご贔屓にしているなかなかセンスの良さそうな店構えなのである。間口は狭く、看板もさりげない。売り物なんだか自生しているのかわからないもっさもっさのローズマリーが出迎えてくれる。

姉も時々そこで自分のために花を買っていたという。でも、怖いのが値札がないのだ。

これは時価の寿司屋に入るような緊張感があり、変なプライドで値段を聞いたからやめますってのはなかなか言いにくい。だから入ったことがなかった。

この日ぴっぴは旦那に預けて、姉が花を買うというのでついていった。店の中はあんまりみたことのない花たちが自由に花瓶に刺さっている。ただ、他の花屋と違ってわっさり入ってなくて、それがまた一本あたりお高いんでしょう?という気にさせるのであった。

 

姉は色んな花の名前を知っていて、次々にお店の人に聞いていく。私はそれをフンフンと聞きながら店の中の、また店先の鉢植えなんかをみていた。すると、外に可愛らしい白い葉っぱを見つけた。それはエンジェルウィングという、その名の通り天使の羽のようなふわふわの多肉系の葉っぱだった。調べると、年中色が変わらないらしく、イングリッシュガーデンにもってこいだな。しかもそんなに大きな鉢でもないので値段もべらぼうに高くはないだろう。

前のお客さんが常連客らしく、このご時世でお花の教室もできないと嘆いていた。お花を買いにきつつこういう会話を楽しみにきているのだろう。10分ほどそちらの会計などが終わるのを待って私もこの小さな鉢植えの値段を聞いてみた。

 

「これね、可愛いでしょ。けっこう新しい品種でなかなか見ないよね。いつもは2,500円だけど今日は2,000円でいいよ!」

一瞬笑顔が凍り付いてしまった。横で笑っている常連客の方は、「さんざん私もおまけしてもらったから大丈夫よ」と言ってくれたけど果たして真実はどこなのか‥

散々迷っていた姉が、結局最後の2択までしぼり、私も切り花を買うことにした。姉が選ばなかった方と思ったけど、なんだか値段でドキドキしてしまうので、2択の安い方を買うことにした(笑)

 

ラナンキュラスだかトルコキキョウだか忘れたけど、家に今飾っている。

最終的に400円のピンクの花と250円の黄色い花、そこまでは把握しているのだけど、エンジェルウィングスとおまけでエリカという植木もつけてもらって税込1,000円ほど。もはやなにがいくらかわけかわからんけど、ホクホクで帰ってきた。

花屋さんの力になれたらと思ったけど、今はやはりあんまり売れず、花の値段も安くなっているようで。おまけまでしてもらったら意味あるのかくらいの利益だろうけど…。

 

さっそく他に娯楽もないので家の庭に植えた。せっかくセンスのいい植木も、配置でなんともいえない騒然とした感じになってしまうのが申し訳ないが。加えて今日の雨で流されそうだけど。また行きたいお店であった。