育休motto日記

2歳男児の育児日記。ときどき、社会に対する私見。

離乳食教室

私の心のともであり同じく育児に奮闘する友達が、離乳食で困っているようだ。

そう、もはや忘れてしまいそうな離乳食について参考になればと書いておこうと思う。

離乳食が始まるのは5ヶ月辺り、やっと育児に慣れてきて、首も座ってちょっと安心したと思ったら新たなミッションが課される。

おっぱいもしくはミルクという液体で育ってきた赤ちゃんの口に固形物を突っ込むのだ。そりゃー違和感満載だが、親としてもこの小さな赤ん坊が何を食べてくれるかが一番の関心事となる。

とりあえずお湯なんだかお粥なんだかわからないどろどろのものをさらにこしきで裏ごしして、それをひとさじからあげる。

ひとさじて!

次の日はもうひとさじ、さらにもうひとさじ、と増やしていく。あれ、今日何日目だっけとか思い始める頃には他の野菜を試していく。

料理好きな人でも音をあげるのだから、そもそも料理は食べれればいいくらいの人間には、さながら理科の実験だ。

うちは食に貪欲な子どもだったのでとりあえずあげれば口には入れてくれるけど、べぇーと出されると「せっかく裏ごしまでしたのに…」とその手間の工程を振り返って悲しくなる。

そしてママ友たちとの共通認識としてあったのは「手間をかけたやつほど食べてくれない」

我が家の坊も、一番好きなのはバナナとひきわり納豆だ。



そんな嘆きのなか、7ヶ月のとき区役所がやっている離乳食教室に参加することになった。作る工程を見て、最後には食べられるらしい。出汁の取り方とか、そぼろを使った煮物とかバリエーション豊富な内容。

しかし!
人数が多すぎたのか、一回では調理室に入れないので入れ替え制で説明を聞くこととなった。
これがなんとも段取りのまどろっこしい感じで、ちょこまかハイハイで動き回る7~8ヶ月の子どもには到底待てない時間になってしまった。

泣きわめく子を抱っこひもでよしよししながら、説明を聞きつつご飯を待つ間に寝てしまう子も。

それでも、完成された料理は普段髪を振り乱しながら戦争のように過ぎていく昼御飯ではなかった。お味噌汁におかずが2、3品なんて贅沢そのもの。子どもが起きてれば食べさせてラッキーだし、寝てればゆっくり味わえてラッキーだったわけで。

たまにこういうイベントっていいよね、と言い合いながら帰った。

さて、栄養たっぷり、体にもいいご飯を食べたわけだけど、いつもこうとは限らない。
なんせ一生懸命作っても彼の口に合わないこともあるのだ。

とくに我が家は、昨年1年間夫婦で育休をとり、私は週2日家を留守にしていた。その時活躍したのがベビーフードだ。とにかくお腹がすいたらすぐ食べられるのがよい。
夫も家にいるが、離乳食を作ってはくれなかった。というか、料理はやってこなかった人なので離乳食に関われなかったように思う。(洗濯は彼の担当だが)

だから、冷凍庫にあるストックを適当に組み合わせてチンしといてとかいうとフリーズしてしまうのだ。

その点レトルトのパックは優秀。お散歩がてら外に行ったとき、授乳室のイートインスペースで食べさせたり、遊び場のイートインスペースで食べさせたり
とにかく家でにらめっこしながら食べさせなくていい、というのもよかったらしい。食べたらベビーカーでそのまま寝ちゃったりね。

手作りはもちろんいいことだし、これからの味覚を決定付けると思うとなかなか踏み切れないけど、ときにベビーフードに頼れば
他の人に預けるときも楽だし、夏場は腐らないし、非常食にもなる。

ちょっと高いけど、ママの手間を考えると使ってみて息抜きができるのもよい。


この時期を乗りきるのは至難の技だが、口に運ばず自分で手掴み食べしてくれるとちょっと楽になる。
まぁ机はぐっちゃぐちゃなんだけど、後で拭けばいい。

我が家ではニンジンや大根を出汁で茹でてスティックにしたり、お好み焼きをちぎって渡したり
集中してる間に自分のご飯も食べられるようになる。

それまでは、、やはりいろんな食材をとりあえず柔らかく煮て、食べるものを食べてもらうしかない、、、

離乳食教室の先生も言ってたけど
「味噌汁の具を取り出してつぶす」のも手間は省けてよい。とにかく無理せず理科の実験気分でやるっきゃない。

振り返れば、なぜにあんな神経質になっていたのだろうと思う。

ふと、この年明けに息子が食べたものを振り返る。
栗きんとんに伊達巻
あんなに敬遠していた砂糖漬けではないか。

そして、同じ甘いものでも黒豆は食べない。うん、男子は見た目で判断するよね。

相変わらずお雑煮の大根とにんじんは食べるけど、小松菜は頑として食べない。今は食べたくないものは食べなくていっかーと思う。

今食べなくても大きくなったら食べれるものもあるし、昔あんなに好きだったものも食べなくなっちゃったり、赤ん坊とは気まぐれなものだ。
ならばこっちも気まぐれに、ときに腕をふるい、ときにおもいっきり手抜きして付き合ってやるしかない。


心配しなくてもいつのまにか大きくなるのだから