URの退去費用
URの団地に暮らして5年も経っていた。
次の物件を探すまで、の腰掛のつもりだったが、仲介手数料・更新料・礼金がかからないのと駅から近い好条件で住み続けてきた。
今でも惜しいくらい。
築30年は経っているがリノベーションされていたし、ここで新たな友人もできた。
せめて退去の時は感謝の気持ちを込めて掃除をしよう。
そしてなるべく退去費用を取られないようにしよう。
しかし1歳児がいると掃除はなかなか進まない。がらんどうになった家にはテレビもねぇ、ラジオもねぇ!飽きたぴっぴ(息子)は抱っこをせがむ。そして泣き叫ぶ「あっち〜! あっちいって〜!!」掃除は度々中断され、あっちへフラフラこっちへフラフラ。
最終日に実家の母も手伝ってくれ、なんとか見た目綺麗に終了。
ネットではURの退去費用が驚きの安さと聞いていたのであまり身構えてはいなかった。
URのおじさんは予定時間よりも15分早くやってきた。え、まだそこらへんにいろんなものが!
とりあえず招き入れ、ぴっぴと対面。おじさんのストライクゾーンは狭めのぴっぴも笑顔で対応した。
今回デカかったのは鍵の紛失。一本でも無くすと鍵交換で6,000円ほど。
さらに掃除も甘く、千円ちょいずついろんなところの掃除費用が加算された。
エアコンの穴につけていたフタ。あれも無くすと1セット1,600円。
あれよあれよという間に、ほとんど返ってくると踏んでいた敷金は引かれていく。
きわめつけはクローゼットのドアである。観音開きになるのだが、ぴっぴが生まれて間もない中外れたのだ。そして反対側のドアにクラッシュ。穴が開いていた。
当然見つかる。
「あちゃーこれは入れ替えないといけないなー」
とのことでお値段56,000円
56,000円!!
びっくり仰天でした。まぁバーンって開いた自分がいけないんだし、ぴっぴが下敷きにならなかっただけ奇跡だと思っていたけど。
結構痛い出費となった。
夫にも報告し、姉にもことの顛末を話した。
「いやーあの穴さえなければ2万くらいで済んだんだけどなぁ」
「まぁね。でもあの穴見つけられないとしたら、その職員の目、節穴だよ」
こりゃー1本取られましたな。
とにもかくにもURのチェックは終わった。いいおじさんで、わりとテキトーに話ししてくれてたけど、最後の方でぴっぴは限界。「あっちーあっちー」に付き合ってあっちで書類の説明をしてくれた。
「まだ荷物は置いてあっていいけど、退去の日までに現状復帰しとかないとまた費用取られるから気をつけてね!」
そう、まだエアコンと食洗機のためにつけた分岐水栓を外していなかったのだ。
恐怖の水栓は次回へ続く。